『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』文章保管用ブログ。
Posted by ささら - 2009.07.20,Mon
留守番1の続き。
その日は、朝から忙しかった。
まず、いつも通りギリギリに起きて、顔を洗ってから歯を磨いた。そしてテレビ映りを良くする為の化粧をしたけど、考えてみれば今日は映像の仕事はなかったので、無駄になってしまった。ぼんやりしていたんだ。朝弱いわたしは、起きた直後はいつもそうなってしまう。前に、性分なんだねとミク姉にからかわれたけど、こればっかりはしょうがないはずだ、たぶんだけど。
なんとか間に合う時間に、わたしを乗せたタクシーは研究所を出発した。新井さんはやる事があるらしく、夜に迎えには行くが、行きは一緒出来ないと言っていた。そんなのはいつもなのに、新井さんは随分と心配そうにしていた。
雑誌の取材をしてから、次の場所に行く途中に、今度出演予定のラジオ番組のプロデューサーさんと行き会ったのでちょっと話して、それから別の雑誌の取材と新聞の取材、そしてまた別の場所へ。今度はスタジオで新曲の収録だ。
わたしは、たぶん見た目と性格からだと思うけど、明るく元気な曲が多い。でも、今回の曲は暗めの曲調で、歌詞も暗くて、怖いものだった。だからなのか、録り終わる頃には気が滅入ってしまっていた。
終わって録音ブースを追い出されて、しょうがないのでスタジオ内に入ったところにあるベンチに座って待つことにした。
時間になったのに、来る筈だった新井さんがまだ来ない。どこかに行く事も出来ず(ルーちゃんが襲われた事件のせいで事前に決めたルート以外での移動が禁止されたからだ)、わたしは秒針の音を数えていた。
わたしだけが研究所にいるというのは、所員の人としてはやりやすいらしい。朝や夕方の送迎が少ないというのがその理由。やっぱり結構大変なんだって、こっそり教えてくれた。警備の人や所員を増やすって話もあったみたいだけど、所長や博士がいないせいで、どうなってるのか新井さんたちもわからないらしい。
そんなわけで、わたしだけで頑張って仕事をし始めて一週間たっていた。予定だと明々後日にはみんなが帰ってくるらしい。
……レンたちと一緒に行った方がよかったかなって、ちょっとだけ思ってる。研究所に戻ったって、みんないないんだ。新井さんや他の所員の人がいてくれるようにしてるけど、ろーどーきじゅんがなんとかかんとかで、どうしても一人ぼっちの夜がある。……寂しいなぁ。
なんでこんな風になっちゃったのかな。レンたちが倒れたのもそうだけど、ルーちゃんが襲われた事……それに、博士と所長とカイにぃはまだ帰って来ない。いつまでばらばらな状態が続くんだろう。
それにしても、時間は刻々と過ぎていくのに、新井さんは来ないし、面白い事もないし、でもどこかに行くと怒られるだろうし。
そうやって退屈そうにしてたのに同情したのかもしれないけど、スタジオの受付の人が近づいて来て、カップに入ったジュースをくれた。黒い髪に黒い目の男の人で、二十代後半くらいに見える。ちょっとお話したら、この時間は受付も暇なんだそうだ。
メモ帳を出してきて、サインが欲しいと言われたので、二つ返事でサインした。一枚はこの受付の人用が、もう一枚は知り合いに渡したいんだと言っていた。ボーカロイドのサインを欲しがる人は結構多い。好かれてるって事だし、嬉しいと思うけど、本当にわたしのでいいのかなって気がする。でも、わたしのファンなんだって言ってくれたし、ありがたく素直に受け取っておこう。
「夏にあるコンサートも行く予定」
「知ってるの?」
「ファンなんでね」
まだ正式発表してないし、チケットの発売もまだのはずだけど、結構知られてるらしい。どこかの関係者が漏らしたとかなんとかだそうで、チケットの発売がはじまったら速攻で電話するって言ってくれた。嬉しくて顔がにやけてきた。
その後、他愛のないお話をしていると、流れでボーカロイドについての話題になった。わたしとレン、ミク姉とメイコ姉とルーちゃん以外のボーカロイドは、どれくらいいるかという話だった。
「国内だと違う会社から出てる神威さん、その会社から新しい女の子のボーカロイドも出るらしいとは聞いたよ。海外のなら、わたしは会った事ないけど、アンさん、プリマさん、レオンさん……」
「でも、国内じゃあまりいないよな」
「うん。今活動してるのは、うちの会社のボーカロイドと、神威さん、くらいじゃないかなぁ。以前にいたボーカロイドは少ないし、どれも廃棄されちゃったって聞いたよ」
「なるほど、じゃあやっぱあの曲はソフトウェアボーカロイドか」
ソフトウェアボーカロイドというのは、パソコンの上で動くボーカロイドの事。わたしたちのようなボーカロイドと違って、意思も実体もない。使用者が入力した通りに歌うけど、入力した通りにしか歌わない合成音声だ。そっちの方がいいと言う人もいるし、それが嫌だと言う人もいる。いずれにしても、わたしたちを作った会社は、ボーカロイドの声をソフトウェアボーカロイドの音源として発売したりしないので、あまり関係ないと思っていた。
「ごめん、ソフトウェアボーカロイドについては、よく知らないんだ」
「気にすん、するなよ。ま、ボーカロイドの方は作られる数も限られてる。情報のないボーカロイドなんてほとんどいないって事を考えると、当然ソフトウェアの方だと思う」
「あの曲って?」
「これ」
そう言って、小さな携帯音楽プレイヤーを荷物から出してきてくれた。それは最近の機種で、動画も見れる。その人がわたしに見せようとしているのは、一ヶ月前くらいからインターネットで話題になった動画だそうだ。なんでも、作った人がプロじゃないかという噂で、しかも歌唱はボーカロイドだとコメントして、ボーカロイドでもソフトウェアボーカロイドでも聞いた事のない声なので、どこかの会社の新作ボーカロイドのプロモーションじゃないかとか言われてる、らしい。受付の人は、新作ソフトウェアボーカロイドのプロモじゃないかって予想してるみたいだった。
「でも、ソフトウェアにしては、人っぽ過ぎるつうか、変な風にリアル過ぎる」
受付の人が言った途端、曲が始まった。イントロを機嫌良く聞いていると、どこかで聞いた事のある音の進行だと気が付いてドキッとした。まさか。似たような進行は結構あるし、もちろんそれが盗作だとか言う気はない。一年で何万曲、商品として売られていないのや、世の中に出てないを含めると、それ以上の音楽が作られているんだから、似たようなのや、被っているのがあっても当たり前だ。
後で思うと、それをわかってるのにドキッとしたのは、ボーカロイドが歌ってるって言うのを聞いてたからだ。
ドキドキしているわたしの耳に、ボーカルの声が入ってきた。
……知ってる。聞いた事がある。二つの意味で、わたしは聞いた事がある。
「カイにぃ……?」
「知ってる?」
わたしは答えなかった。だって、曲を聴くのに夢中だったんだ。
これはレンがあの時たしかに歌っていた歌、それをカイにぃが歌ってる、そう思ったら、ものすごく驚いて、震えが止まらなくなった。いや、違うのかな、レンが歌ってた歌じゃなくて、カイにぃがもともと歌ってた歌を、レンが教えてもらったのかも知れない。それならつじつまが合う。たぶん、いやきっとそうなんだろう。なんでレンがすっかり忘れてるのかはわからないけど、カイにぃに教えてもらったのに忘れてたんだとしたら、絶対とっちめてやるんだから。
「これ、どこで聞けるんですか?」
「ん?ああ、確か……」
見つけ方を教えてくれたけど、おぼえられそうにないのでメモに書いてもらった。これなら後で見れる……と思ったけど、インターネットだと制限がある事を思い出した。新井さんならこっそり見せてくれるかも。後で新井さんに話してみようと心に決めて、それで、まだ新井さんが来てない事を思い出した。
どうしたんだろう。遅れる場合、わたしたちがいるはずの場所や、そこいる人に連絡が入るはずなんだけど。
「迎えの人が来てないって?いや、特に連絡はねぇじゃない、ないけど、もう来てるかもしれないな。外に出てみたらどうだ、ろう」
「でも勝手に動くと怒られちゃう」
「入り口の近くにいて、迎えの人が見えたら中にこっそり中に入ればいい」
「……それもそっか。ありがと……あ、ございます。なんか、タメ口になっちゃってごめんなさい」
「はは、俺もだ。それじゃあ、気をつけて。変なやつに絡まれたらすぐに逃げろよ」
「うん、じゃあね」
そう言って、わたしは出口に向かったのだ。
外に出た。やっぱり新井さんの姿もないし、研究所で使ってる車も見当たらない。
多少入り組んだ通りの奥の方にあるこのスタジオは、もともと人通りが少ないところで、さらに今は日も落ちた時間帯なので、人の影はほとんどなかった。
今この近くにいるのは、わたしの右手の道、明かりの消えた大きなビルがいくつも立ち並んでいる方へ行く道に、本を読んで立っているスポーツ帽子の男の人が一人。あと、大通りへ続く道のとこにある駐車場に止めてある車の近くで、背広姿の男の人が二人、何か話している。お世辞にも明るいとは言えないところなので、他にもいたかもしれないけど、とりあえず確認したのはその三人だった。
きょろきょろと見渡してみるけど、車が来る気配もないし、もちろん新井さんが隠れてる気配もない。仕方ないかと思って、うつむき加減にスタジオに入ろうと振り向いた時、ちょうど肩を叩かれたので、わたしは驚いて振り向いた。
次:留守番3
まず、いつも通りギリギリに起きて、顔を洗ってから歯を磨いた。そしてテレビ映りを良くする為の化粧をしたけど、考えてみれば今日は映像の仕事はなかったので、無駄になってしまった。ぼんやりしていたんだ。朝弱いわたしは、起きた直後はいつもそうなってしまう。前に、性分なんだねとミク姉にからかわれたけど、こればっかりはしょうがないはずだ、たぶんだけど。
なんとか間に合う時間に、わたしを乗せたタクシーは研究所を出発した。新井さんはやる事があるらしく、夜に迎えには行くが、行きは一緒出来ないと言っていた。そんなのはいつもなのに、新井さんは随分と心配そうにしていた。
雑誌の取材をしてから、次の場所に行く途中に、今度出演予定のラジオ番組のプロデューサーさんと行き会ったのでちょっと話して、それから別の雑誌の取材と新聞の取材、そしてまた別の場所へ。今度はスタジオで新曲の収録だ。
わたしは、たぶん見た目と性格からだと思うけど、明るく元気な曲が多い。でも、今回の曲は暗めの曲調で、歌詞も暗くて、怖いものだった。だからなのか、録り終わる頃には気が滅入ってしまっていた。
終わって録音ブースを追い出されて、しょうがないのでスタジオ内に入ったところにあるベンチに座って待つことにした。
時間になったのに、来る筈だった新井さんがまだ来ない。どこかに行く事も出来ず(ルーちゃんが襲われた事件のせいで事前に決めたルート以外での移動が禁止されたからだ)、わたしは秒針の音を数えていた。
わたしだけが研究所にいるというのは、所員の人としてはやりやすいらしい。朝や夕方の送迎が少ないというのがその理由。やっぱり結構大変なんだって、こっそり教えてくれた。警備の人や所員を増やすって話もあったみたいだけど、所長や博士がいないせいで、どうなってるのか新井さんたちもわからないらしい。
そんなわけで、わたしだけで頑張って仕事をし始めて一週間たっていた。予定だと明々後日にはみんなが帰ってくるらしい。
……レンたちと一緒に行った方がよかったかなって、ちょっとだけ思ってる。研究所に戻ったって、みんないないんだ。新井さんや他の所員の人がいてくれるようにしてるけど、ろーどーきじゅんがなんとかかんとかで、どうしても一人ぼっちの夜がある。……寂しいなぁ。
なんでこんな風になっちゃったのかな。レンたちが倒れたのもそうだけど、ルーちゃんが襲われた事……それに、博士と所長とカイにぃはまだ帰って来ない。いつまでばらばらな状態が続くんだろう。
それにしても、時間は刻々と過ぎていくのに、新井さんは来ないし、面白い事もないし、でもどこかに行くと怒られるだろうし。
そうやって退屈そうにしてたのに同情したのかもしれないけど、スタジオの受付の人が近づいて来て、カップに入ったジュースをくれた。黒い髪に黒い目の男の人で、二十代後半くらいに見える。ちょっとお話したら、この時間は受付も暇なんだそうだ。
メモ帳を出してきて、サインが欲しいと言われたので、二つ返事でサインした。一枚はこの受付の人用が、もう一枚は知り合いに渡したいんだと言っていた。ボーカロイドのサインを欲しがる人は結構多い。好かれてるって事だし、嬉しいと思うけど、本当にわたしのでいいのかなって気がする。でも、わたしのファンなんだって言ってくれたし、ありがたく素直に受け取っておこう。
「夏にあるコンサートも行く予定」
「知ってるの?」
「ファンなんでね」
まだ正式発表してないし、チケットの発売もまだのはずだけど、結構知られてるらしい。どこかの関係者が漏らしたとかなんとかだそうで、チケットの発売がはじまったら速攻で電話するって言ってくれた。嬉しくて顔がにやけてきた。
その後、他愛のないお話をしていると、流れでボーカロイドについての話題になった。わたしとレン、ミク姉とメイコ姉とルーちゃん以外のボーカロイドは、どれくらいいるかという話だった。
「国内だと違う会社から出てる神威さん、その会社から新しい女の子のボーカロイドも出るらしいとは聞いたよ。海外のなら、わたしは会った事ないけど、アンさん、プリマさん、レオンさん……」
「でも、国内じゃあまりいないよな」
「うん。今活動してるのは、うちの会社のボーカロイドと、神威さん、くらいじゃないかなぁ。以前にいたボーカロイドは少ないし、どれも廃棄されちゃったって聞いたよ」
「なるほど、じゃあやっぱあの曲はソフトウェアボーカロイドか」
ソフトウェアボーカロイドというのは、パソコンの上で動くボーカロイドの事。わたしたちのようなボーカロイドと違って、意思も実体もない。使用者が入力した通りに歌うけど、入力した通りにしか歌わない合成音声だ。そっちの方がいいと言う人もいるし、それが嫌だと言う人もいる。いずれにしても、わたしたちを作った会社は、ボーカロイドの声をソフトウェアボーカロイドの音源として発売したりしないので、あまり関係ないと思っていた。
「ごめん、ソフトウェアボーカロイドについては、よく知らないんだ」
「気にすん、するなよ。ま、ボーカロイドの方は作られる数も限られてる。情報のないボーカロイドなんてほとんどいないって事を考えると、当然ソフトウェアの方だと思う」
「あの曲って?」
「これ」
そう言って、小さな携帯音楽プレイヤーを荷物から出してきてくれた。それは最近の機種で、動画も見れる。その人がわたしに見せようとしているのは、一ヶ月前くらいからインターネットで話題になった動画だそうだ。なんでも、作った人がプロじゃないかという噂で、しかも歌唱はボーカロイドだとコメントして、ボーカロイドでもソフトウェアボーカロイドでも聞いた事のない声なので、どこかの会社の新作ボーカロイドのプロモーションじゃないかとか言われてる、らしい。受付の人は、新作ソフトウェアボーカロイドのプロモじゃないかって予想してるみたいだった。
「でも、ソフトウェアにしては、人っぽ過ぎるつうか、変な風にリアル過ぎる」
受付の人が言った途端、曲が始まった。イントロを機嫌良く聞いていると、どこかで聞いた事のある音の進行だと気が付いてドキッとした。まさか。似たような進行は結構あるし、もちろんそれが盗作だとか言う気はない。一年で何万曲、商品として売られていないのや、世の中に出てないを含めると、それ以上の音楽が作られているんだから、似たようなのや、被っているのがあっても当たり前だ。
後で思うと、それをわかってるのにドキッとしたのは、ボーカロイドが歌ってるって言うのを聞いてたからだ。
ドキドキしているわたしの耳に、ボーカルの声が入ってきた。
……知ってる。聞いた事がある。二つの意味で、わたしは聞いた事がある。
「カイにぃ……?」
「知ってる?」
わたしは答えなかった。だって、曲を聴くのに夢中だったんだ。
これはレンがあの時たしかに歌っていた歌、それをカイにぃが歌ってる、そう思ったら、ものすごく驚いて、震えが止まらなくなった。いや、違うのかな、レンが歌ってた歌じゃなくて、カイにぃがもともと歌ってた歌を、レンが教えてもらったのかも知れない。それならつじつまが合う。たぶん、いやきっとそうなんだろう。なんでレンがすっかり忘れてるのかはわからないけど、カイにぃに教えてもらったのに忘れてたんだとしたら、絶対とっちめてやるんだから。
「これ、どこで聞けるんですか?」
「ん?ああ、確か……」
見つけ方を教えてくれたけど、おぼえられそうにないのでメモに書いてもらった。これなら後で見れる……と思ったけど、インターネットだと制限がある事を思い出した。新井さんならこっそり見せてくれるかも。後で新井さんに話してみようと心に決めて、それで、まだ新井さんが来てない事を思い出した。
どうしたんだろう。遅れる場合、わたしたちがいるはずの場所や、そこいる人に連絡が入るはずなんだけど。
「迎えの人が来てないって?いや、特に連絡はねぇじゃない、ないけど、もう来てるかもしれないな。外に出てみたらどうだ、ろう」
「でも勝手に動くと怒られちゃう」
「入り口の近くにいて、迎えの人が見えたら中にこっそり中に入ればいい」
「……それもそっか。ありがと……あ、ございます。なんか、タメ口になっちゃってごめんなさい」
「はは、俺もだ。それじゃあ、気をつけて。変なやつに絡まれたらすぐに逃げろよ」
「うん、じゃあね」
そう言って、わたしは出口に向かったのだ。
外に出た。やっぱり新井さんの姿もないし、研究所で使ってる車も見当たらない。
多少入り組んだ通りの奥の方にあるこのスタジオは、もともと人通りが少ないところで、さらに今は日も落ちた時間帯なので、人の影はほとんどなかった。
今この近くにいるのは、わたしの右手の道、明かりの消えた大きなビルがいくつも立ち並んでいる方へ行く道に、本を読んで立っているスポーツ帽子の男の人が一人。あと、大通りへ続く道のとこにある駐車場に止めてある車の近くで、背広姿の男の人が二人、何か話している。お世辞にも明るいとは言えないところなので、他にもいたかもしれないけど、とりあえず確認したのはその三人だった。
きょろきょろと見渡してみるけど、車が来る気配もないし、もちろん新井さんが隠れてる気配もない。仕方ないかと思って、うつむき加減にスタジオに入ろうと振り向いた時、ちょうど肩を叩かれたので、わたしは驚いて振り向いた。
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